【AQL会長コラム】初心者団体がオンライン早押しクイズをやるには・・・

5月6日追記:音声・早押し判定をブラウザ一つでできるWebアプリQ-Potについて追記しました!

(本コラム、実情に合わせて随時更新予定です。何か「これも書いた方がいい」という情報があればお気軽にお寄せください!)

AQL会長の市川です。

 

新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大に伴い、AQL/全日本クイズリーグ開催はもとより、中高から社会人に至るまで、多くの団体が「一同に会しての早押しクイズ」がほぼできない状態になっております。

近年全国にクイズ研究会・クイズサークルが大幅に増えてきた中での、大きな試練と考えています。

 

一方で、近年は技術の発達や、様々な方の努力で、「オンラインで集まって早押しクイズをやる」ことも可能となっています。

ただ、「オンライン例会」へのハードルを高く感じている人も多いのではないかと思っています。ですが実際は「思ったよりハードルは低くなっている」状況と考えていますし、新型コロナの影響で各人が「オンライン授業」「テレワーク」でネット環境が整いつつある中、さらにハードルは低くなっているのではないでしょうか?

 

今回は、「初心者団体がオンラインで早押しクイズをやるには?」という点に絞り、AQL会長市川の視点で、簡潔にやり方を紹介したいと思います。

「初心者団体の代表(仕切る人)が、早押しクイズの集まりを主導する」立場で話を進めますが、普段対面でクイズを行っている団体も、要素を抜き出してご活用いただければと思います。また、当然これ以外にも様々なやり方が存在すると思います。

 

また、本記述は2020年4月26日現在のものです。

 

必要な5要素

実施に向けては、以下の5要素が必要と考えています。

  • 通話アプリ・ソフトの決定(LINE、discord、Skype、ZOOM、Q-pot)
  • 参加者への呼びかけ、グループ作成
  • 早押し判定Webツール(長屋クイズアリーナ3Q-pot
  • 出題する問題(abc / EQIDEN Search 他)
  • 感謝の気持ち

それぞれの要素について解説していきます。

 

通話アプリ・ソフトの決定

最初に、グループ通話に用いるアプリやソフトを決定する必要があります。それぞれ一長一短があるため「どれがベスト」と言い切れないですが、それぞれ紹介しておきます。

  • LINE・・・LINEのグループ通話を使うやり方です。参加者の多くと既にLINEでつながっている場合、最も気軽にやれるツールと言えます。
  • discord・・・音声通話アプリです。インターフェースなどがやや上級者向けですが、「PC」「スマホ」いずれでも最も軽快に動くともいわれており、今ネット例会の多くはDiscordで行われているように感じます。グループの人数が増えたとき、気軽に2つ以上の通話部屋を作れるのも強みでしょう。導入方法については、「電脳世界杯」という大会のページを見るとわかりやすいでしょう。
  • Skype・・・元祖通話ソフトです。一時期はオンライン例会に最もよく使われていました。Discordと比べ重いかもしれません。
  • ZOOM・・・企業などでも使われる会議用ツールです。Webカメラを用いる場合最も軽快ともいわれています。最大の弱点は「無料版だと最大40分までしかつかえない」ことです。また、セキュリティ上の問題があることも指摘されています(現在改善中とされています)。
  • Q-pot(5/6追記)・・・Wataさんにより開発された新オンラインクイズアプリです。最大の特徴は「音声アプリと早押し判定機が一つとなっている」「(PC/スマホによらず)ブラウザ一つで動く」ことで、導入へのハードルは最も低いといえます。ただし、音声品質や音声遅延は、Discordなどよりも落ちるとの意見もあります。また、現在ベータ版であり不具合を少しずつ直している段階とのことです。

いずれも一長一短があり、主催が「これでいく」と決めてしまうしかありません。

あくまで筆者の視点(5/6更新)ですが、「最もハードル低く始めたいなら設定が最も少ないQ-Pot、既にLINEでつながっている人が多いならLINE、これから導入しコミュニティとして継続させたいならdiscord、昔からやっている人が多いならSkype」という感じかなと思います。

 

参加者への呼びかけ、グループ作成

上記ツールを決めたら、参加者を集めます。「これだ」と決めたツールのインストール方法を一緒につけておくとよいでしょう。

以下、呼びかけの例です。


【discordを想定した場合】

(まずdiscordで「サーバーを追加」で自分の団体を作り、「友達を招待」でつくれる招待リンクを用意します。)

 

〇〇高校の皆さん、自宅学習でストレスが溜まりますよね?

せっかくなので、オンラインで早押しクイズを体験してみませんか?

 

【日時】

4月29日(水・祝)15時~17時

場所:オンライン上(通話アプリディスコードと、長屋クイズアリーナを駆使して行います)

ディスコード:https://discordapp.com/

長屋クイズアリーナ:https://powami.herokuapp.com/nqa3

 

【参加資格】

1.(その団体の考えで定める)

2.ネット環境がある方。また、以下のディスコードの設定を当日14時50分頃までにまでにやっておいていただける方(設定で色々な人を待たせるのは申し訳ないので、それをやっておいていただける方に限る形とします。)

 

【内容】

15時~15時10分 軽い自己紹介(本名を名乗るか、ハンドルネームを名乗るかなどはお任せします)

15時10分~17時 早押しクイズ

 

・状況次第で2組に分けることも考えます。

 

【事前設定】

通話ソフト・ディスコードのインストールをお願いします。

 

〇以下のオンライン大会「電脳正解杯」の導入解説が分かりやすいです。

https://dennousekaihai.ikaduchi.com/howto_discodl.html

(なお、スマホ版もあります。)

 

〇インストール後以下をクリックし、「AQL初心者フリバ」に参加して下さい。

(discordでサーバーグループの招待URLを作り、ここに張る)

(ここまでの手続きが14時50分までに終わっている方が、参加対象となります)

 

なお、クイズは以下の「長屋クイズアリーナ3」を活用して行います。こちらの使い方は当日説明します。

https://powami.herokuapp.com/nqa3

 

おまちしております!

 

【Q-potを想定した場合(5/6追記)】

〇〇高校の皆さん、自宅学習でストレスが溜まりますよね?

せっかくなので、オンラインで早押しクイズを体験してみませんか?

 

【日時】

4月29日(水・祝)15時~17時

場所:オンライン上(クイズアプリQ-potで行います)

Q-pot:https://proc-m.sakura.ne.jp/qpot/

 

【参加資格】

1.(その団体の考えで定める)

2.スマホやPCなどで、ブラウザ経由でネットに接続できる環境がある方。また、事前に自分の環境のブラウザでQ-potへ接続できることを確認しておくこと。(設定で色々な人を待たせるのは申し訳ないので、それをやっておいていただける方に限る形とします。)

 

【内容】

15時~15時10分 軽い自己紹介(本名を名乗るか、ハンドルネームを名乗るかなどはお任せします)

15時10分~17時 早押しクイズ

 

・状況次第で2組に分けることも考えます。

 

【事前設定】

Q-potにアクセスできるか確認しておいてください。

https://proc-m.sakura.ne.jp/qpot/

 

当日はRoomNameを

(その団体の考えで定める)

として入室して下さい。

 

おまちしております!

  


早押し判定Webツール

早押し判定用のWebツールですが、長屋クイズアリーナ3さんとQ-potさんがあります。前者は通話アプリを別途用意する必要があります。後者は通話アプリと一緒になっているのでその分楽ですが、まだまだ開発中という部分がネックになります。

 

【長屋クイズアリーナの場合】

使い方はサイトにマニュアルがあるので、こちらをご覧ください。

例会が始まる5分前くらいにパスワード付きで部屋を作成し、部屋をURLとパスワードをグループが閲覧できるところで伝えましょう。

大変わかりやすい作りになっているので、使っていけばわかるはずです。ルールは人数が少なければ「7〇3×2人抜け」など、多ければ「2〇2×・約半数人数抜け」などが良いかなと思います。(勝ち抜け人数を多くすると、多くの人が早押しボタンを押すチャンスが増えます)

 

【Q-Potの場合(5/6追記)】

使い方はサイトにご利用方法があるので、こちらをご覧ください。

 

早押し問題

使う早押し問題ですが、慣れているクイズサークル・団体さんはどうとでもなるでしょう。ここでは「慣れていない」「皆が問題を作れない」という団体への情報を書きます。

まず無料で使える「abc-EQIDEN Search」をお勧めします。これは、アマチュア主催では日本最大規模の学生向けのクイズ大会『abc』の過去問題です。abc過去問は適度な難易度の問題がそろっています。そして、abc-EQIDEN Searchでは、約2万問からランダムに100問を抜き出す機能があります。問読みを交代にして、それぞれがランダムに読んでいけば十分楽しめます。ただし、出題当時と事実が変わっている問題も多いので、そこは注意して下さい。

 

以下を「初心者が気軽に使える問題集」としてお勧めします(AQLに対して積極的にご協力いただいた方を優先して挙げました)。やる気のある人が何人かいるなら、これらを手分けして買ってみてはいかがでしょうか。

他にも以下のサイトで問題をオンラインで購入可能です。

クイズ宅配便

BOOTH

中には初心者にはものすごい難しい問題もありますが・・・。

*初心者向け問題については筆者のおすすめを書きましたが、色々なご意見があると思います。他の問題集をお勧めという方は、その点積極的に発信していただければと思います!

 

以上4項目を揃えれば、物理的に早押しクイズをやることは可能でしょう。ですが、会長としてはあえて以下を追記させていただきます。

 

感謝の気持ち

まず、このようなネット上で早押しクイズが(ほぼ)無料で楽しめる環境になったのは、様々な方の尽力があってこそです。上記に出てくるだけでも、長屋クイズアリーナの作者さん(インタビュー記事)、Q-Pot作者のWataさん、discordの導入方法を解説してくれている電脳世界杯スタッフさん、15年にわたり大会を続け問題を作成・公開してくださっているabc/EQIDENの歴代スタッフチームさん、それをランダム出題できる形にしたabc-EQIDEN Search管理人さん、初心者向け問題をご用意いただいている作者の皆様などです。決して「あって当たり前」という気持ちでいてはならないと思います。

そして、ここを「参加者」となる方が見るかはわかりませんが、「例会を運用する仕切る方」への感謝も忘れずにいて欲しいと思います。仕切っている方も本当は早押しをやりたい(はず)なので、問題読みは数セット毎に積極的に交代するよう申し出ましょう。(上の「問題」の欄で、「皆で交代で読む」ことを前提にしたのはそのためです)

また、「オンライン」はやはりリアルの場と同じようにはいかないはずです。例えば、ある人だけ問題が聞こえずに押せなかった、なんていうことも多数起きるはずです。そんな時も「それを理由に文句をつけたりしない」というのを暗黙の了解として皆で共有できるとよいと思います。少なくとも、「場を作ってくれたことに対する感謝」が全員の根底にあれば、変なことにはならないはずです。

 

様々な方の努力、それに対する感謝の気持ちで、アマチュアクイズの世界は成り立ってきたと思っています。今後この世界がどう変わっていくかはわかりませんが、その気持ちだけは消えないで欲しい、というのが会長としての思いです。

 

以上、簡単にといいながら、長くなりました!

ご参考になれば幸いです!

 

AQL会長

市川尚志

今は新型コロナで厳しい時期ですが、こんなふうにまた皆で集まってクイズができる日が来るといいですね!
今は新型コロナで厳しい時期ですが、こんなふうにまた皆で集まってクイズができる日が来るといいですね!

オンラインクイズ豆知識集

皆さんに役立つ情報をまとめてみました。

 

 

discord関連

  • 「入力感度自動調節」で問題文の一部が聞こえなくなる場合があります。そうなる場合、出題者は「設定(歯車マーク)」→「音声(ビデオ)」の「自動検出」をOFFにしておくとよいです。
  • 聞く側も、参加者個人ごとに音量を変えられます。聞き取れない時は随時調整するといいでしょう。

長屋クイズアリーナシステム関連

  • 詳しくはマニュアル見れば色々便利な機能が載っていますが、最も覚えておきたいのは「PCの時、設定すると早押しボタンを押すキーボードを設定できる」ということです。スペースキーやエンターキーに設定するとやりやすくなります。

長屋クイズアリーナルール関連

  • 長屋クイズアリーナには様々なルールがありますが、「初心者と実力者がまじってクイズをするとき」のルールとして、以下のような例を提示させていただきます。
    「ディレイ&×ハンデ」・・・「4〇2×」くらいのルールで、実力者は「1秒ディレイ」&「最初から1×(つまり即失格)」のハンデをつける(出題者が各人をクリックすることで設定可能)。「1秒ディレイ」のみだと、実力者が1秒を見越して早めに押す戦略があるが、誤答に厳しければカンで読ませ押しさせるのも難しくなる。
    「God Plays Dice」・・・解答権が適度にばらけるので、色々な人に解答権がいきやすい。