AQL開催ノウハウ

AQLの多部屋で行う団体戦(コバトンナイン方式など)の開催ノウハウをまとめます。

今後地域でAQLをやりたいという方の参考にして頂くのはもちろんのこと、高校生同士の交流戦などでもぜひご活用ください(例えば高校生のみですと、学校の教室が使いやすいでのでは、と思います)。

なお、本資料は非営利のクイズ例会・大会でご自由に活用して構いません(営利団体や法人主催の場合はご相談ください)。ですが、現状「速報システムの利用」だけは、AQL実行委員会を間に介さないと使用できません。この場合も、AQL実行委員会にお問合せ頂ければ極力システムをご利用できるよう、検討いたします(特に、中高生主体の取り組みや、初心者同士の交流戦、初心者向けの取り組み等には、AQL実行委員会として積極的に協力したいと考えます。)

 

開催計画の立案

開催にあたり、まずは「リアルかオンラインか」「想定する参加団体数」「部屋数」「専任スタッフが何人いるか」「問題を誰が作るか」を考えてみて下さい。

それによって、問題を持ち寄る「持ち寄り方式」と、問題を全て専任スタッフが用意する「専任方式(Uチャン方式)」方式の、どちらのスタイルを取るかを考えます。それぞれの方式について簡単に解説します。

 

持ち寄り方式

問題を各団体で持ち寄る想定です。参加者が出題に回る時間帯が出てきます。現状AQLとしてノウハウがあるの団体数と、必要部屋数は以下の通りです。

対象

団体数

名称

必要

部屋数

必要部屋定員 概要
9団体 コバトンナイン方式 3部屋

30人以上

(1チーム人数×3)

全チーム持ち寄り。

代理問題作成者が帯同することも可能。

16団体 ダブル九州エイト 5部屋

40人以上1室

30人以上4室

全チーム持ち寄り。

九州エイト方式をAB2リーグ実施。

各リーグで2チームになったチーム同士がリーグをまたがって出題。

14団体 フォーティーン方式 5部屋

40人以上2室

30人以上2室

(20人以上1室・控室)

全チーム持ち寄り。

7チームずつAB2リーグ実施。

各リーグで2チームになったチーム同士がリーグをまたがって出題。

12団体 西東京トゥエルブ 4部屋

40人以上3室

30人以上1室

全チーム持ち寄りで総当たり。

ラスト4試合は4チームが1室に集まる。

2試合用に2セット問題が必要。

15団体 アックス15 5部屋

30人以上5室

全チーム持ち寄りで総当たり。

代理作問者が帯同することも可能。

8団体 九州エイト方式 3部屋

30人以上

(1チーム人数×3)

コバトンナインの1チームを専任スタッフが担当

専任スタッフは問読みを行い、

フリバにのみ参加

7団体 セブン方式 3部屋

23人以上

(1チーム人数×2+3)

各団体から問読みを3人出す。

抜け番となる1試合で問読みを担当。

1部屋最低2人はスタッフがいるので、

専任無しの場合1チーム6人必要。

6団体 (ノウハウ無し)     6チームで持ち寄り方式導入は困難。
5団体 東北ファイブ方式 2部屋

23人以上

(1チーム人数×2+3)

各団体から問読みを2人出す。

抜け番となる1試合で問読みを担当。

専任方式(Uチャン方式)

専任スタッフが問題を用意し、問読みと得点付けを行う想定で、総当たりを行う想定です。AQLでは全国大会のジュニアリーグで採用されています。2チーム以上現状AQLとしてノウハウがあるの団体数と、必要部屋数は以下の通りです。

 

必要部屋数・・・「参加チーム数の1/2の部屋数(小数点切り捨て)」

専任スタッフ数・・・「部屋数×2人」以上

 

ハイブリッド方式

AQLの地域リーグですと、「一般の部」「ジュニアの部」に分ける場合があります。そういった場合、「午前の一般はコバトンナインで持ち寄り方式9団体」「午後は午前の参加者が専任スタッフとなり、専任方式で何団体にも対応可能」といった感じで分けることが可能となります。この例で行くと、11~19団体と、幅広い団体数に対応できます。これは年代分けだけではなく、例えば「午前に問題作成ができる上級者」「午後に初心者」というような方法も可能でしょう。

 

必要な会場と押し機確保

上記プランがある程度固まったら、会場確保に移りましょう。

 

オンライン開催と先に決めたなら、実はDiscordがあれば悩まず設定可能です。Dicsordをインストール後、AQL開催テンプレートを使い、ルームを作ることでできます。基本何部屋でも対応できます。

 

リアルの場合は色々難しくなります。まず、先に参加団体数が固まらないケースも多々あると思います。そういったケースでは、「30人以上定員の3部屋を確保してしまう」、というのが最も手っ取り早いです。実現できれば、「56789団体」を想定(「5789団体」であれば持ち寄り方式、「6団体」であればUチャン方式にするなど)することができます。

あと、部屋数分の早押し機の手配が必要です。AQL公式ルールを軸とするならば、10端子以上の正常動作が必要です。

 

各種資料作成

開催に必要な各種資料を、以下のリンクにまとめました。

AQLノウハウ集

なお、全部使う必要はなく(例えばネームカードなどは無くてもどうにかなる)、必要に応じて使う形でお願いします。

Excelで作成したデータの速報サイトへのデータ流し込みは、執行部でないとできません。使用を希望される場合は、こちらまでお願いします(基本、多部屋大会をやりたいという加盟団体の中高生には無償提供予定です)。

 

参考・地域代表者タスク

AQL地域代表者のタスクを記述します。AQLとしてでなく有志で開催する場合には必要のない項目も含まれておりますが、ご参考まで。

もちろん、地域代表者の方は以下の仕事全てを個人で抱える必要はなく、下記内容をどなたかに依頼する形でも問題ありません。

 

◎必須

〇できる限りやる

・執行部側で対応

【依頼(事務orWeb)】全国共通の事務スタッフ(事務スタッフ・Webスタッフ)に依頼可能な項目。依頼する場合、赤字の項目をしっかり伝える)

【依頼(事務orWeb)】全国共通の事務スタッフ(事務スタッフ・Webスタッフ)に依頼可能だが、基本は自分でJIMDOにログインするなどしてやって欲しい項目。

【リアル】リアル限定タスク

【オンライン】オンライン限定タスク 

 

【地域承認(3月中)】

◎翌年の地域代表者の指名(同じ人で続けてもよい)

◎公約の作成

〇総会意見募集に対して、追加する内容を提案

◎総会への出席(6月上、欠席の場合事前に意見を書く)

 

【日程調整(総会直後に日程調整、その後できれば7月までに)】

◎開催するか否かの決定(他地域と合流開催ならばなるべく早くに申し出を)

◎共通事務員への依頼を行うかを決定

◎全国共通Jr問題の使用可否を決定

◎(6月上)加盟・登録団体で、開催日についてスケジュール調整を行う(可能な限り、総会後すぐにメールを送り(アドレスは速報サイトからcsvをダウンロードして得る)、6月末まで締め切りで行って欲しい。中高生のテストが始まる前、かつ最終的な日程決定が7月上に間に合うように。)

(スケジュール調整サイトの例(例1例2)。SNSのアンケート機能などを使ってもよい)

◎(7月上)開催日の確定、会場の確保(エコノミクス甲子園との関係上、7月上までに日程決定できると望ましい。取れない場合は仕方ないものとする)

(7月上)新・一心精進で告知

(7月上)開催地一覧表の更新、仮サイトの作成

【依頼・Web】決定したところで、「開催日」「会場」「予定する定員」「予定するのは2リーグ制(午前一般午後Jrなど)か1リーグ制か」をWeb担当に伝える

 

【各種依頼事項(遅くとも大会2か月前まで)

◎地域リーグサイトの作成、エントリー開始日の明示(

【依頼・Web】)の赤字部分を更新。特に、エントリー開始日。決められることはこの時点で決めてしまう。

◎問題作成依頼(各団体に作成締切等を明示し42問の作成を依頼)

〇問題添削依頼(初心者サークルに作成してもらう場合)

 

【各種事務事項(1か月前まで)】

◎【リアル】早押し機の手配(エントリー時の「押し機提供可否」を踏まえて依頼)

〇仮企画書及びスケジュールの作成、アップロード(ノウハウ集に企画書ひな型あり)

〇高校生チームへのリマインダノウハウ集に文面例掲載)

〇問題作成チームへのリマインダ(「作らなきゃいけないのか?」「一般の部で、ジュニアの分も作るのか?」「ジュニアは作成しなくていいのか?作成するのか?」「添削の締め切りは?」など)

〇サポーターズクラブ会員への見学告知(Discordやサークルスクエアなどを利用。)

【依頼・事務】見学定員を伝える。

 

【直前事務(2週間前まで)】

◎形式・部屋数などの正式決定

企画書、スケジュールの確定、アップロードノウハウ集に掲載)

【依頼・Web】企画書をサイトにアップ。この時点までには)の赤字部分をすべて決め、黒字にするようにしたい。

〇【リアル】企画書の印刷

【依頼・事務】依頼する場合、企画書印刷も依頼(関東圏に限る)

◎【リアル】保険の申し込み(代表者コミュニティ内に詳細)

◎リーグ戦登録の提出ノウハウ集のExcelを執行部に提出)

◎【オンライン】Discordサイトの作成(テンプレート利用推奨)

◎最終案内の送付ノウハウ集にリアル・オンライン共に掲載)

 →【オンライン】Discordのアドレスを送付

〇専任スタッフへの依頼(オンラインの場合に限りノウハウ集に文面案掲載)

 →【オンライン】Discordアドレスを送付し、(テンプレートを使ったのであれば問読み権限を付与する。下図参照)

問題作成締め切りフォロー

参加者登録締め切りフォロー

〇スタッフ役割分担を作成ノウハウ集に掲載)

〇『新・一心精進』告知更新(ここまでと矛盾している内容を一通り見直す。特に集合時間など)

〇リーグシステムのテスト(使い方を各代表に通知する。操作方法

〇【リアル】得点計算アプリの参加チームへの共有(実況用でTwitterアカウントを共有しておけば、実況も可能に。操作方法

【リアル】賞状の名入れを依頼(筆ペンの用意など)

【リアル】各種印刷物作成依頼(企画書以外の印刷物作成)

【依頼・事務】開催セット(「賞状」「マグネット式名札ケース」「名札」「チームカード」「部屋別カード」「団体受付シート(参加費表込み)」「保護者同意書受付シート」「会計ファイル」)は全国共通の事務スタッフに依頼可能。依頼する場合、10日前までに以下を行うこと。

  • 参加費のサイトへの明記
  • 参加費が割引となる早押し機のレンタル依頼先の明記(サイトに明記or10日前までに全国印刷担当に伝える)
  • 「エントリー及びWeb経由の保護者同意書提出」を、「10日前締め切り」にすることを参加者に徹底
  • 賞状作成範囲(デフォルトは3位まで)の明記と、名義(デフォルトはAQL会長名義、地域代表名義にしたい場合)の伝達
  • 地域代表の住所伝達(関東圏であれば担当が現地に直接行くことも可能)。(郵送・運搬交通費費用は、全国側で持つ)。
  • 地域代表が辞退する場合、地域に任せ全国側は支援しない。この場合、代わりに6000円を開催補助費として支給する。

【大会直前】

〇保護者同意書提出のリマインダ

〇【オンライン】Disocrdアドレス加入のリマインダ

〇各種印刷物印刷(企画書は自地域で印刷必要)

【依頼・Web】企画書をサイトにアップ

 

【大会中】

◎【リアル】保護者同意書の回収

◎【リアル】全国進出チームの写真撮影

〇Twitter等での実況(作成したものを後々まとめます)

〇全国進出意思の確認(辞退するなら下位に)

〇【リアル】賞状を渡す

 

【大会後】

〇参加チームへのメール御礼

◎新・一心精進への結果報告(こちらを見本に。人数はエントリーベースでOK。「一般」「ジュニア」の人数内訳(例:一般の部 7チーム60人・ジュニアの部 7チーム60人)は必ず書く)

◎【リアル】全国進出チーム写真のアップロード(後々パンフレットにも活用するため。実行TwitterにアップしてあればそれでOK)

・全国進出チームのページ更新(サイト更新担当で対応可能)

・結果サイト向けの記録作成(サイト更新担当で対応可能)

・公式ブログの記事執筆(サイト更新担当で対応可能、2021も省略予定)

【依頼・Web】写真のアップロードをしたら、サイト更新担当に伝える

◎【リアル】紙での保護者同意書提出者を「提出済み」にする(スクリプトにadminでログイン後、一覧提出者をチェックした上で、「提出済み」に一括変更可能)

〇会計報告ファイル内のタブ「②仕訳帳(定例)」への各種費用記入(会場費、事務用品代、印刷代、保険料、コピー代)

◎全国側との経費精算(AQL全体運営の口座とやりとり)

【依頼・大会長】全国側に事務作業の発生等で費用を振り込む場合、会計報告タブ内で振り込むべき金額と内訳を見て会長に確認後、以下に振り込み実施。

ゆうちょ銀行 普通

〇九八店 3808455

AQL全日本クイズリーグ実行委員会 

〇地域の問題の、地域同士での共有

〇代表に使用問題送付(ご協力頂いた団体については、2月にまとめて新・一心精進データベースにアップします。)

〇会計エビデンスの画像アップロード(各チームの受け取りサイン、領収書など)

〇会計エビデンス報告サインの保管(2年間以上保管)

◎保護者同意書の保管(地域代表者の責任で、成人まで保管する。引き継ぐときは同意書も引き継ぐ。)

テンプレートを使った場合のロールの設定方法。スタッフの名前を右クリックして「ロール」→「問読みスタッフ」としてチェックボックスを入れると、「問題調整」「非出場者連絡」などを閲覧でき、さらにボイスチャンネルに誤って接続した人を強引に切断することや、他人のニックネームの変更とかもできますできます(できる設定にしました)。ロールの設定は管理者と問読みになった人ができます。
テンプレートを使った場合のロールの設定方法。スタッフの名前を右クリックして「ロール」→「問読みスタッフ」としてチェックボックスを入れると、「問題調整」「非出場者連絡」などを閲覧でき、さらにボイスチャンネルに誤って接続した人を強引に切断することや、他人のニックネームの変更とかもできますできます(できる設定にしました)。ロールの設定は管理者と問読みになった人ができます。